相模原市子宮がん検診
相模原市子宮がん検診
子宮がんには、子宮の入り口にできる「子宮頸がん」と、子宮の奥にできる「子宮体がん」があります。
一般的に「子宮がん検診」と言われるものは「子宮頸がん検診」を指しています。なぜかといいますと、子宮頸がんは無症状のうちに進行しやすいため症状がなくても「検診」が必要ですが、子宮体がんは初期から不正出血等の症状が見られる事が多いため、検診ではなく診察・検査として診療される事が多いためです。
子宮頸がんと体がんは、同じ子宮にできますが、好発年齢も危険因子も異なります。
また、2022年からHPVワクチン接種が再開されましたが、現在公費で接種されているワクチンで予防できるのは子宮頸がんのうち6~7割であり、HPVワクチンを接種した方でも子宮頸がん検診を受ける事をお勧めしています(HPVワクチンについてはこちら)。
相模原市のがん検診には「集団検診」と「施設検診」があります。狭義の子宮頸がん検診(子宮頸部細胞診)はどちらでも行いますが、それ以外の検診内容は異なりますので、ご自身にあったほうをお選びください。
集団検診 | 施設検診 | |
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費用 | 600円 | 1700円 |
受診できない方 |
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特になし |
検査内容 |
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メリット |
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できるだけ出血しないように配慮が必要なため、妊活中の方も含め、妊娠の可能性がある方はためらわずお申し出ください。
痛みや出血が少ないよう配慮いたしますので、できるだけお申し出ください。Web問診へあらかじめご記入いただく事も可能です。
検査可能ですが、出血が多い日ですと検査精度は多少下がる可能性があります。ただ当院としては、月経を気にして検診が先延ばしになってしまうよりは、月経中であってもまずはご来院いただき、検診を受けていただければと考えています。
相模原市のコールセンター(042-770-7777)もしくは市のホームページから電子申請で「がん検診(施設検診)の受診券」をお申し込みください。2週間ほどで市から受診券が届きます。
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Webからご予約ください。
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受付に診察券、相模原市の受診券、マイナンバーカードもしくは健康保険証をご提出ください。
相模原市指定の問診票をお渡ししますので、ご記入がおわりましたら受付にご提出ください。
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順番で診察室からお呼びします。お待ちの間に排尿を済ませておいていただけると診察しやすいです。
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診察室で問診票や症状の確認をさせていただいたのち、内診台へご案内します。
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検査方法
個々人の状況により検査内容・順序は多少異なります。所要時間はおよそ5分です。
双合診
指で子宮頸部の位置や子宮の大きさを確認します。
子宮頸部細胞診
腟鏡という器具を腟にいれて子宮頸部を視認し、プラスチック製ブラシや綿棒などで子宮入口の表面の細胞をこすり取り、検査へ提出します(これが狭義の子宮頸がん検診です)。多くの方はごく少量出血しますが、1-2日で止まります。
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検査後は待合室でお待ちください。会計からお呼びします。
相模原市 子宮がん検診(頸部)1,700円
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結果は1か月程で再度ご来院いただくか、お葉書で郵送いたします(当院ではお電話での結果説明は行っておりません)。
問診や診察にて子宮体がん検診も行った方がいいと医師が判断した場合はそのご説明をします。検査に同意いただける場合は検査同意欄にご署名をお願いします。
体がん検診は、子宮頸がん検診を行った後そのまま内診台で行います。追加で必要な時間は通常2-3分ですが、頸がん検診との違いや下記のような注意事項がありますので、全ての方に施行できる検査ではない事をご了承ください。
頸がん検診(頸部細胞診) | 体がん検診(体部細胞診) | |
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検査対象者 |
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検査を受けられない方 | 特になし (注意の必要な方は上記参照) |
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費用 | 1,700円 | 2,200円 |
検査方法 | 子宮の入口(頸部)をプラスチック製ブラシや綿棒などでこする | 子宮の奥(体部)に細い棒状のブラシをいれてこする |
検査による出血 | ない~ごく少量 | ない~少量 月経が近い場合は検査が刺激になって月経様に出血する事あり |
検査時の痛み | ない~軽度の鈍痛 | 軽度~中等度の鈍痛 |
検査後の痛み | ない~違和感程度 | 違和感程度~鈍痛が半日続く事あり 念のため検査当日は湯舟を避けてください(子宮内感染の予防) |
検査のリスク | 少量の出血 |
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検査の精度 | 高い ただし100%ではないので、症状がある際には再検査を行う場合あり |
頸がん検診に比べるとやや劣る →結果が異常なくても超音波・組織診等の追加検査や再検査・経過観察が必要な場合があります |
頸がん | 体がん | |
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好発年齢 | 20代~ | 30代~ |
できる場所 | 子宮頸部 | 子宮体部 |
前がん病変 | 子宮頸部異形成(軽度・中等度・高度) | 子宮内膜増殖症(単純型・異型) |
リスク因子 |
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症状 | 初期はない (超音波等の画像ではとらえられないタイプが多い) |
初期から不正出血をきたしやすい (超音波で子宮内膜不整) |
ワクチンの有無 | あり(HPVワクチン) | なし |
検診はあくまでスクリーニングですので、検診でひっかかった=がんではないですし、がんではないとも言い切れません。まずは精密検査を受けていただいて、病状を把握し、経過観察だけでいいのか、治療が必要なのかをご説明します。頸部組織診や体部組織診はがん検診より少し痛みはありますが、昔に比べれば検査器具が向上し、疼痛は軽減されています。
頸がん検診でひっかかったら | 体がん検診でひっかかったら | |
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施行する検査 | 頸部組織診 必要に応じて超音波 |
体部組織診 超音波 |
所要時間 | 10分~ | 5~10分 |
費用(保険適応) | ||
検査方法 |
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検査による出血 | 少量~中等量 出血量が多くなり止血に時間がかかる場合があります |
少量~中等量 月経が近い場合は検査が刺激になって月経様に出血する事があります |
検査時の痛み | ない~軽度鈍痛 | 中等度の鈍痛 |
検査後の痛み | ない~違和感程度 | 違和感程度~鈍痛が半日続く事あり 念のため検査当日は湯舟を避けてください(子宮内感染の予防) |
検査のリスク |
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最終更新日:2024年11月1日